西武多和田真三郎投手(25)が後半戦初戦の先発を務めることが12日、分かった。貯金15で前半戦を終えた首位チームが、先発ローテ再編に踏み切る。多和田は、ここまでチームトップの9勝(3敗)。3年目で覚醒した右腕に後半戦開幕にあたる16日のソフトバンク戦を託し、10年ぶり優勝へ一気に突っ走る。

 独り立ちの時が来た。前半戦、多和田は週後半カードの第2戦である土曜の登板が多かった。前日のカード頭は菊池が先発。エースが相手打線の勢いを抑え、投げ合う相手もエース級ではない場合が多かった。より勝ちやすい環境で結果を出させ、自信をつけさせるという首脳陣の狙いがあった。これからは週の最初の火曜登板がメイン。特に8月には4週続けて6連戦が控える。辻監督は「後半戦はまずは先発」と強調。多和田で1週間の流れをつかむ。