巨人テイラー・ヤングマン投手(28)が左手首付近に打球を直撃させるアクシデントもあり、5回5失点で来日4戦目で初黒星を喫した。

 初のホームゲームでの先発となり、5月に死去した西城秀樹さんの名曲「YOUNG MAN」をバックに先発マウンドに上がった。軽快なリズムに乗りたいところだったが、立ち上がりから制球に苦しんだ。

 2回には川端の打球を左手首付近に当てるも続投。3回からは患部にテーピングをぐるぐる巻きにしながら懸命に右腕を振り、4回まで無失点にしのいだ。

 だが、5回につかまった。連打で無死一、二塁とされ、山田哲に左前適時打を打たれると、バレンティンに117キロのカーブを5階席まで運ばれ、痛恨の逆転3ランを被弾。その後1点を失い、この回5失点で降板した。

 試合後には大事をとって病院で治療を受けた。「痛みはあったけれど、試合を作りたかった。長いイニングを投げられず申し訳ない」と悔やんだ。88年ガリクソン以来、球団史上2人目の来日4戦4勝はならず。チームも5連敗でヤクルトに抜かれ、3位に転落した。