DeNAの「恐怖の2番」が初回から牙をむいた。先頭桑原が内野安打で出塁すると、2番ソトが左翼スタンドへ運ぶ14号先制2ラン。「しっかりと前でコンタクトすることができました」。さらに3回。再び左翼スタンド中段まで運ぶ2打席連続の15号ソロで主導権を握った。18日ヤクルト戦での10号以来、打った安打はすべて本塁打と当たりに当たっている。

 超攻撃的な打線を組むべく、2番二塁に先発起用されて4試合目。ラミレス監督からは「2番に置くが自分の打撃をしろ。2番らしいバッティングはしなくていい」と言われた。実際に打順に左右されることなく数字を残している。ベンチでは日本野球の先輩であるロペスと情報交換。「相手の攻め方を共有している。このコミュニケーションが大きな助けになっている」。前夜も一緒に大好きな焼き肉を食べた。公私で支えられている。

 2番から5番の4人で70発を量産する強力打線が整いつつある。後半戦3カード目にして初の勝ち越しと上げ潮だ。ラミレス監督は「ここ最近はタフな期間だった。次の広島もリーグのベストチーム。簡単ではないが、そこで勝って上昇気流に乗っていきたい」。4位浮上の勢いをつけて広島に乗り込む。【栗田成芳】