ソフトバンク内川聖一内野手(35)のバットがチームの危機を救った。借金生活に突入して迎えた楽天との本拠地3戦目。

 3番一塁で先発出場した内川が先制打を含む2安打3打点の活躍で勝率5割に戻した。

 3回だった。2死二塁の場面で左腕辛島の高めのスライダーを強引に引っ張り左翼線へ先制タイムリー二塁打。「チャンスでしたし、少し強引気味でしたが、いいところに飛んでくれましたね」。5回には1死満塁から2番手久保のスライダーに体勢を崩されながらも、三遊間を破る2点タイムリー。「追い込まれていたけど、前の人たちがつくってくれたチャンスだったし、必死に打ちにいった」と話した。

 ここ10試合で16安打。前半戦は右膝の故障など出遅れた主砲だが、正念場の夏を迎えて打撃は上昇気配。勝率5割で納得するはずもなく「もっと、もっと上を見て納得してもらえる結果を出したい」と気を引き締めていた。