競り負けたソフトバンクだが、頼もしい右腕スアレスが帰ってきた。昨年4月に右肘靱帯(じんたい)の再建手術を受け、チームを離れリハビリを送ってきた。再来日は今年の5月。今月7日からようやく1軍に戻り、この日7回に今季初登板を迎えた。

 CS登板はあるがシーズンでは16年9月26日ロッテ戦以来684日ぶり。時間の長さを物語るように、最初の打者はホークス時代仲がよかった鶴岡だった。「試合前にはあいさつしました。いい友達です」と話し、155キロ直球で二直に打ち取った。アルシアには四球を出したが、代打田中賢、中島と連続空振り三振。中島への最後の球はこの日最速の156キロだった。

 「長い時間リハビリをしてもう1度ここで投げられたことは興奮するものだった」と喜んだ。16年にはセットアッパーとして58試合に登板した。工藤監督も7回を任せるつもりで、苦しいリリーフ陣に大きな戦力となりそうだ。