西武は大逆転負けを喫し、連勝が3で止まった。

4回終了時で8-1と7点リード。だが、5回以降は追加点が取れなかった。

反対に、投手陣が打ち込まれた。5回に十亀がロメロに2ラン。7回は野田が犠飛とロメロのソロで2失点。8回はマーティンがT-岡田に2ランで、とうとう1点差まで追い上げられた。

8-7で迎えた9回、マウンドにはヒースが上がった。8月だけで8セーブを挙げた守護神だが、この日はボールが高かった。先頭ロメロに左前打。続く吉田正には左中間へ二塁打を打たれ、無死二、三塁。さらに次の中島に初球を打たれ、左越えへサヨナラ3ランを浴びた。

辻発彦監督は「楽勝のペースが、こうなることもある。うちも(大逆転で)勝ったことがある。今後の良い教訓にしたい。1点取れたところで取れず、抑えないといけないところでホームランを打たれ、じわじわ来た。しっかり反省して、明日に生かせばいい」と総括した。

大量リードをもらいながらピリッとしなかった先発十亀を6回で降板。2番手野田が打たれると、7回途中で平井にスイッチし後続を断った。8回もマーティンが2ランを打たれた後、なお無死二塁で小川に交代。1点差で踏みとどまった。早め早めの継投で逃げ切りを計ったが、最後はヒースがサヨナラ本塁打を被弾した。好調だった守護神に誤算があったが、7点差から追い上げてきたオリックス打線の勢いにのみこまれた格好だ。