DeNAのドラフト1位東克樹投手が、巨人戦4度目の登板で4連勝を飾り、2桁10勝目を挙げた。

試合前まで巨人戦3連勝で2リーグ制以降、61年権藤(中日)と並んでいた東が、新人で巨人戦4戦4勝とし史上初の快挙を達成した。

DeNAの新人10勝以上は昨年の浜口以来で2年連続の新人2桁勝利は球団初。セ・リーグでは98年川上(14勝)99年岩瀬(10勝)の中日以来。

 6回6安打2失点の粘投で勝利をつかんだ東は、試合後「全体的に最初はダメだったけど尻上がりに良くなった。(1点リードの5回にマギーを遊ゴロ併殺に仕留め)あそこがターニングポイントだった。ゲッツーが取れてうれしかった。(2桁10勝)1つの壁を越えることができた。まだ、試合が残っていいるので頑張りたい。(新人で巨人戦4戦4勝は史上初)小さいころから見ていた球団なので歴史に名を刻めたのはうれしい」と話した。

<過去の巨人キラー>

◆金田正一(国鉄) 通算65勝(72敗)は巨人戦最多勝利。完封勝ちも最多の14試合あり、57~58年に10連勝をマークした。

◆平松政次(大洋) 金田に次ぐ51勝(47敗)を記録。長嶋を打率1割9分3厘に抑え、70年5~7月に3試合連続完封勝ち。

◆権藤博(中日) 通算は18勝も、プロ2年目の62年に9勝。62~63年にマークした巨人戦11連勝は現在でも破られていない。

◆星野仙一(中日) 71~73年に10連勝するなど、通算35勝31敗で勝率5割3分。巨人戦30勝以上では最も高い勝率。

◆川上憲伸(中日) 通算24勝20敗。02年8月1日には松井、高橋由らがいた巨人相手に1四球のノーヒットノーランを達成。