中日の岩瀬仁紀投手が前人未到の1000試合登板を達成した。4-3の1点リードの9回に佐藤に代わり、7番手でマウンドに上がる。先頭糸原に死球を与えたが、続く大山を中飛、福留を一ゴロ、糸井を遊ゴロに抑えた。今季3セーブ目、プロ入り通算407セーブ目を挙げ、自らの記録に花を添えた。

「ここを目標にしてきたわけじゃない。気持ち的には変わらない。1年間、無事に来られたことが、記録にたどり着いたという気がする。今年の投球に関しては、最初に自分が描いていた形とはちょっとズレがある。そのあたりが納得出来ていない。もともと優勝したかった。その中で1年間、自分が勝ちのピースになれるようにやってきた。常にモチベーションはその部分で保ってきた」と、岩瀬は話した。

今季限りでユニホームを脱ぐことが判明しているが、数々の記録を打ち立ててきた。最優秀中継ぎ投手賞3回、最多セーブ賞5回。昨年8月6日の巨人戦では、米田哲也(阪急)の記録を更新する球界新の950試合登板を達成、左肘痛から復活してのカムバック賞もシーズン終了後に受賞した。

99年4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)でリリーフとしてプロ初登板してから20年目で達成した。引退目前のレジェンドが節目の金字塔を打ち立てた。