CSからの逆転日本一へ、ソフトバンク工藤監督が“荒療治”を見せた。優勝を逃した翌日の試合。気持ちを切り替えて臨んだ一戦で、ロッテに完敗した。

指揮官は先発松本裕を3回途中で降板させると、その裏の攻撃で1打席目の捕手甲斐に代打を送った。「しっかりミーティングもやっているんですが…。前回に投げた時と同じ状況になった」。9月5日ロッテ戦では同じバッテリーで角中、鈴木に被弾するなど、3回4失点。同じ相手に失敗を繰り返す配球となり、吉鶴バッテリーコーチの進言を受け、早い回から交代させた。

達川ヘッドコーチは「勝てるキャッチャーにならんと。これで落ち込んだら終わりだ。はい上がらんといかん」と奮起を期待。甲斐は「今日は何もない。ぼくがしっかりやるしかないです」と悔しさをかみしめた。