CSファイナルステージへ、死角なし! 西武菊池雄星投手(27)が9日、フェニックス・リーグの韓国・サムスン戦に先発。9月28日以来11日ぶりの実戦は完璧だった。3回無安打無失点。わずか31球で7三振を奪った。「体の状態は良いです。中10日で、よく動きました。CSを迎えられる」と納得した表情で話した。

全球種が決まった。初回先頭の右打者はアウトローへ直球を2つ続け、いずれも見逃しストライク。3球目で「一番の武器。振らせることができた」と膝元にスライダーを落とし、空振り三振。続く右打者は3球で追い込むと、外からカーブを入れて見逃し三振だ。2回2死では、6番の右打者をチェンジアップで空振り三振。3回1死は8番の右打者を2球で追い込み、3球目でこの日最速155キロをアウトローにズバッと決めた。みじんも反応させず、見逃し三振を奪った。

相手は2軍メンバー。実力差がありすぎたとはいえ、内容からも修正点はないように見える。それでも「もっともっと直球の精度を上げたい。打者のレベルも高くなる」と気は抜かなかった。17日の初戦先発へ向け、隙をなくす。【古川真弥】