日本高野連と全日本大学野球連盟は11日、プロ志望届の提出を締め切った。

<ドラフト展望>

ドラフトまで2週間となった11日までに、1位指名を公言したのは中日の大阪桐蔭・根尾のみとなった。甲子園春夏連覇を達成し、投打で活躍した「二刀流」を、巨人と楽天も1位指名筆頭に挙げており競合必至となった。

高校生では、3拍子そろった外野手として甲子園でも活躍した大阪桐蔭・藤原、遊撃手として華麗な守備で魅了する報徳学園・小園ら野手が充実している。投手では金足農・吉田が筆頭。現時点で「いの一番」の声は聞こえてこないが、直球の切れは一級品で「一本釣り」を狙う球団が出てきても不思議はない。大学生では、東洋大の「150キロトリオ」上茶谷、甲斐野、梅津。完成度の高い日体大・松本、強肩外野手の立命大・辰己らが名を連ねる。

ほかには、最速151キロ右腕の国学院大・清水、力感のあるフォームから155キロの直球を繰り出す日体大・東妻、190センチ右腕の浦和学院・渡辺、大阪桐蔭の柿木も外れ1位を含めた12人に入る可能性が出てきた。例年に比べて社会人はやや少なく、日本通運・生田目、大阪ガス・近本らが上位候補に挙がる。【和田美保】