<パCSファイナルステージ:西武4-15ソフトバンク>◇第3戦◇19日◇メットライフドーム

8月21日ロッテ戦以来、約2カ月ぶりの手応えだった。大量12点差をつけられて迎えた7回。内角低めのチェンジアップを左翼席に運んだ西武外崎は「自分の出したいところに、出したいタイミングでバットを出せた。1本出ることでスイングも迷いがなくなるし、いいイメージを持てると思う」とうなずいた。

3回のCS初安打を含む2安打2打点。己の感覚を少しでも取り戻すため、今ステージから打撃用革手袋をワンサイズ小さくした。「1試合で結構伸びちゃうので、より手にフィットした方がいいと思って」。シーズン中は違和感を感じながらも変えなかった。しかし、左腹斜筋の張りによる離脱で失った打席感覚を何とか呼び戻そうと、大一番を前に変更を決断した。

急きょ決めてメーカーに依頼したため、現在の革手袋は背番号も名前も入っていない。それでも「タイミングを早めに取る」ことを意識したフォームも徐々になじみ、結果につなげることが出来た。

大敗を喫したが「また明日は0-0からの新しい試合。何としても先制して有利に進めたい」と切り替えた外崎。その手の感触を、次は勝利につなげる。【佐竹実】