左膝前十字靱帯(じんたい)損傷から復活を目指す阪神上本が、着実に歩みを進めている。19日、鳴尾浜球場での練習に参加し、手術後初めて二塁の守備位置でノックを受け、室内マシン打撃も再開した。「自分としてはなんでも動ける感じですけど、リハビリの計画もあるので、抑えながらやっているところです」。ノックは横の動きが少なめだったが、捕球から一塁送球まで一連の動作を確認。順調な回復を印象づけた。

今季国内フリーエージェント(FA)権を取得する見込みで、動向も注目される。16日には鳴尾浜を訪れた矢野新監督から直々に残留要請を受けていた。「直接話していただいたことはありがたいです。今はリハビリをしっかりやることですね」。権利行使について、心境を問われると「何とも言えないです」と話すにとどめた。熟考を重ね、結論を出す。