立正大が駒大との優勝決定戦を制し、09年秋以来の2度目の優勝を飾った。

先発の糸川亮太投手(2年=川之江)が8回4安打無失点の好投。ドラフト候補で4番の伊藤裕季也主将(4年=日大三)は2回に先制のソロを放つなど2安打2打点でVに貢献。チームは11安打8打点を挙げて快勝した。

二塁を守る伊藤はMVPと初のベストナインを獲得。「ほっとした気持ちもあるが、神宮大会で優勝するのが目標。打率は過去で1番低かったけど、4番として勝負どころで1本打つことと、打点にこだわってきた。素晴らしい指導者のもとで野球を続けて来て良かった」と言った。

同じくドラフト候補の小郷裕哉外野手(4年=関西)は7回にダメ押し打を放ち、2度目のベストナインに選出された。「歴史的にないような大混戦だった。自分たちは1部に上がってから下を見ながらのリーグ戦でメンタルもやられそうになりながら、乗り越えて成長できた。チームメートだけでなく、他のライバルたちにも感謝したい。東都リーグで4年間野球ができて良かった」と話した。

勝ち点3で全日程を終え、未消化試合の行方を見守りながらプレーオフで優勝を決めた。坂田精二郎監督は「苦しいリーグ戦だった。劣勢の中、4年生が引っ張ってくれた。感謝して『ありがとう』と言いたい」とかみしめた。