創価大が延長10回タイブレークで上武大を下し、2年連続11度目の明治神宮大会(11月9日開幕、神宮)の出場を決めた。

1点を追う9回の土壇場で同点とすると、10回に3点を奪って勝利した。4番山形堅心内野手(3年=明徳義塾)は5回に大会タイ記録となる今大会3本目のソロアーチを放ち、投げては来秋ドラフト候補で最速154キロ右腕の杉山晃基投手(3年=盛岡大付)と望月大希投手(3年=市船橋)が強打の上武打線を抑えた。6回途中で望月にマウンドを譲った杉山は「投げさせてください」と岸監督に懇願したという。「去年のこの大会で上武大学相手に2回持たなかったので。悔しかった。自分としてはもっと投げたかったが、去年より投げるスタミナをつけてきたので、今度は全国でいい結果を出したい」と、涙ながらに言葉に力を込めた。

ここまで3試合で計5本塁打を放ち、1大会の新記録を作った。岸雅司監督は「ホームランなんてリーグ戦ではほとんど出なかったのに。戦いながらみんなが強くなっている。振りが良くなったね。この大会は全国大会だと思うぐらいレベルが高い。横綱の国際武道大や上武大を相手にこういう野球ができて、自信をつけたと思う」と話した。