東芝がベテランの一振りで逆転勝ちした。

1点を追う7回に代打大河原正人外野手(35=亜大)が3ランを放った。1回戦前には、同社が野球部の運営について撤退を検討しているという報道が一部で流れた。2日にHP上で否定されたが、経営再建で揺れる中、必死に戦っている。大河原は「日本一が命題だと思っている。今日も大阪へこれだけの応援が来てくれて励みになった。士気高揚と言いますが、自分たちは1球にかけ、全力でやって頑張るだけ。その結果、会社に恩返しをして、元気づけられたら」と力を込めた。

投げては10月25日のドラフトで指名漏れした岡野祐一郎投手(24=青学大)が2失点完投。平馬淳監督は「岡野は(ドラフト当日は)落ち込んでいたが、切り替えて気持ちの入ったピッチングをしてくれた。(野球部の運営に関する報道については)『事実無根』と聞きました。試合前、選手にも、やるべきことをやっていこうと話した」と日本一を目指して戦っていく。