侍ジャパン稲葉篤紀監督が勝利にこだわる采配でサヨナラ勝ちをたぐり寄せた。

2点を追う9回2死二塁、4打数3三振だったパ・リーグ本塁打王の4番山川に代打会沢を送った。

会沢が中前適時打で応えると代走源田にスイッチ。俊足の源田が走者に対するバッテリーの警戒を高めさせ、柳田のサヨナラ弾を呼び込んだ。

「山川選手は先日の台湾戦を含めて今日も自分のタイミング、間合いで打ててないという判断をしました。ジャパンとしてとにかく勝つということを目標にしている以上、他のメンバーもいるわけですから最善の努力をする。どうしたら勝っていけるのか。4番を代えるというのは非常に苦渋の選択でしたけど、あそこは会沢選手にかけたということです」。

昨春のWBCから課題に挙がる外国人特有の打者の手元で「動くボール」対策は試合前のミーティングで確認。

「バッターボックスは広い。有効に使える。前に立って(ボールが)曲がる前に打ってみようとかチャレンジしてほしい」。