信頼関係で、紙一重を破る。阪神電鉄会長の藤原崇起次期オーナー(66=球団オーナー代行)があいさつを行った。今季を「勝利のために汗を流し、あるいは涙が出そうになるのを我慢しながら、練習に明け暮れて参りました。しかし結果として勝利に結びつかなかった」と振り返り、来春へ向けて「新しい阪神タイガースのシンボルとなるような。そういう練習を続けていただきたい」と続けた。

05年以来14年ぶりの優勝を目指す来季。現場経験も豊富なだけに、組織で一番大事なことを「信頼関係」と繰り返した。耳を傾ける首脳陣、選手、スタッフに「信頼をし合って、そして自信を持ってプレーをする。これが勝利への鉄則」とし「信頼関係がないと、チームワークは強固にならない」と説いた。

力を発揮出来る環境をベースに、優勝へ突き進む。野球の才能、勝利への情熱を評価し「それをどういう風に優勝に結びつけていくのか。(勝敗は)紙一重のこと。ただ、この紙一重が非常に厳しいものである」と語りかけた。最後は「チームの皆さんとフロントの皆さん、一丸となってこの紙一重を打ち破って。これは本当に大変な努力が必要だと思いますけども、栄光に向かって頑張っていきたいと思います」と締めた。