夢の実現へ、また1歩、前進した。西武は23日、米メジャー移籍を目指している菊池雄星投手(27)のポスティングシステム(入札制度)への申請を12月3日に行うと発表した。菊池の希望をくみ、同日にNPBからMLBに通知する。菊池は「代理人と話を進めていく中でベストのタイミングを探りました」と説明。申請期限である同5日近くまで待ち、移籍市場の方向性を見極める狙いがある。

日程が決まり「流れに身を任せ、やるべきことをやります」。西武の一員としても区切りの1日だった。午前中は所沢市内で優勝パレード。ファンから「アメリカでも頑張って」の声が飛んだ。自分に、どんな反応があるか「正直、不安だった」という。「背中を押していただいた。9年間、ライオンズでプレーしてよかった」と感謝の思いに浸った。

午後はメットライフドームでファン感謝デー。トークショーに、岡田、源田、山田、榎田、野田が乱入。“だ”で終わる5人が“だ”で始まるDA PUMPの「U.S.A.」を踊り、米国行きのエールを送ってくれた。「込み上げるものがありました」と感激した。2日前に親知らず4本いっぺんに抜き、両頬がパンパンだったのはご愛嬌(あいきょう)。みんなに愛されるエースにとって、忘れられない日となった。【古川真弥】