巨人原監督がファンサービスと並行して、戦闘態勢を整えた。23日、東京ドームでのファンフェスタに参加。4年ぶり3度目の監督就任に4万1629人のファンを前に「ファンの数多くの声援が勇気となり、私のやる気も倍増となりました」とあいさつ。14年以来のリーグ優勝を期待するスタンドから喝采を浴びた。

新人入団発表では金の卵を恒例のグータッチで出迎えた。セレモニー前後には寸暇を惜しんで声を掛けた。ドラフト1位の高橋に「即戦力で取ったから頑張って欲しい」、3位の直江に「2、3年後に出てこい」、5位の松井に「まずは(2位の)増田に負けないようにしないとな」とメッセージを添えた。

現有戦力の可能性も模索していた。近年はリリーフだった沢村の先発転向を考えていたが「(沢村から)投手コーチに『リリーフで勝負させてくれ』と。じゃあいいでしょうと。決意が私には伝わったので。彼はキャリアを持っている人。自分の野球をしっかり持っている。意思力がないと、いいものは生まれてこない」と受け入れた。年内のナインと対面する行事は終了。勝負の19年へ、戦いの準備を推し進める。【広重竜太郎】