日本ハムのドラフト2位、花咲徳栄・野村佑希内野手(18)が「北のゼッコーチョー男」になる。23日、札幌市内で正式契約を結び、背番号は「24」に決定。すぐさま、同校の岩井監督へ電話で連絡した。「中畑清さんのようになれと言われた」。恩師から、24番を背負って巨人で活躍したレジェンドのような活躍を期待された。「そういう、いろんな人に愛される選手になって、24番と言ったら名前が出てくる選手になりたい」と将来像を見据えた。

常に元気よく、球界の大先輩のように三塁のレギュラー奪取を目指す。18歳の野村は中畑氏の現役時代を知らない。ただ、DeNA監督時代も見せていた無類の明るさ、何事にも全力投球する姿は知っている。「全力でやることは大事なこと。そういうのは、いつまでも忘れずにやりたい」と、お手本とするつもりだ。

今夏まで投手と一塁手を兼任していたが、プロでは三塁手として勝負する。困難が待つことも承知しているが、同氏の決めぜりふのように「ゼッコーチョー」精神で乗り越える。「自分もゼッコーチョーと言ったことはあります。結果を出すのは難しい世界。1回1回落ち込まずに、しっかりちゃんと向き合える強い気持ちを持ってやりたい」と、力強い。

新入団選手発表の記者会見では「自分はミドルネームでジェームスというのがある。覚えてもらいやすいと思うので、そう呼んでもらえれば」と、アピールした。両親は日本人も米ミシガン州生まれでミドルネームを持つ。いつでも絶好調なジェームスが、近未来のホットコーナーを元気よく守る。【木下大輔】