日本ハムから今オフ、来季の契約を結ばないと通達された新垣勇人投手が24日、札幌ドームで行われたファンフェスティバルにサプライズで“乱入”。勝手に2年ぶりのファンフェスMVP獲得を宣言した。

出番は最終盤。この日のMVP選手へのプレゼンターとして、北島三郎の「まつり」をBGMに踊りながらグラウンド中央に設置されたステージへ。今季限りで戦力外となり、退団する選手による異例の登場に、壇上の栗山監督やコーチ、選手、会場に詰めかけた3万4222人のファンが大爆笑と大歓声で出迎えた。

日本ハム時代は得意の1発ギャグを武器にムードメーカーとしてチーム内やファンからも愛された。この日もマイクを持つと独壇場。MVPの鶴岡に副賞を手渡すと、新垣劇場が開幕。「鶴岡さん、ぜひとも何かやっていただきたいと思います」と先輩にムチャ振りするも断られると「やっぱりMVPはボクでーす。2年ぶりのMVPということで、たくさんの投票、ありがとうございます」と勝手に宣言。1発ギャグを求められると「ムリムリー」と言いながら「やるけどー。やりたいー!」と、用意してきたネタを披露した。最後にファンへひと言を求められると、さらにもう1つネタを披露する用意周到ぶりだった。

現在は現役続行を目指してオファーを待っている。11月13日にトライアウトを受験したが「連絡は全然来ないです」と大きな声で現状を報告。「本当にまだ決まっていない。いろいろ話はしていますので、決まったら報告します」と明るく話した。

壇上で大爆笑しながら見守っていた栗山監督も「新垣を心配していましたが…大丈夫そうです」と最後までファンサービスを全力で行う姿に感心しながら「彼の、この先の人生を、みんなで応援していきたいです」とエールを送った。

ちなみに、新垣は昨年のファンフェスティバルをウイルス性急性結膜炎のため、欠席していた。2年ぶりの参加で誰もが期待していた最高のパフォーマンスを披露して、永遠に不滅のインパクトを残した。