全パの工藤公康投手(55)が名球会イベント3度目で過去最長の3イニングを投げた。過去2度は2イニングだったが、投手が足らずにこの日は3回を投げた。

3回、西武時代の兄貴的存在の東尾が山本浩に右前打を許したところで登板。ライオンズブルーの背番号「47」で登場すると、野村をスライダーで空振り三振。現役の鳥谷は見逃し三振、同じく福留も左飛に打ち取った。

4回は打者9人で5安打を集中され5失点。「高めにいくと打たれるというのが改めてわかった」と悔しがった。ベンチに戻った時に左足に違和感を覚えたが、そのまま5回のマウンドへ。左足のふくらはぎと太もも裏をつりながらも3者凡退で切り抜けた。

「体力的には大丈夫だったが足がつった。何とか投げられてよかった。ファンの方から『工藤しっかり投げろ』と言われた。その通りです。トレーニングして、また次にリベンジできるように」と、早くも次の機会へ気持ちを切り替えていた。