西武熊代聖人外野手(29)が5日、メットライフドームで契約更改交渉を行い、現状維持1000万円の球団提示を保留した。

今季は25試合に出場。安打はなかったものの、内外野だけでなく捕手の練習にも取り組み、チームの不測の事態に備えた。1時間を超えるロング交渉を終えての会見では笑顔も見せた。「もちろん数字が全ての世界で我々は生きている」と強調した上で「優勝する中で控え選手もどういう形であれ、数字で出る部分であったり、数字では出ない部分であったり、僕だけじゃなく、それぞれ貢献している部分は必ずあると思う。そういうところを、もう少しだけ、目に見えるような評価をしていただきたいということを伝えました」と言葉を選びながら思いを語った。

試合前のベンチで“声出し係”を務めるなどムードメーカーとしての役割も担ってきた。そういった部分も含め「評価してもらってないわけではないんです」と繰り返す。昨季はプロ入り後初の1軍出場なしに終わったこともあり「去年と同じというのが…。球団さんの気持ちは伝わりましたし、ありがたいというか、そこまで思ってくれているという思いは伝わりました。それは分かっているんですけど、優勝できた中で目に見える評価を、ちょっとだけしてもらいたかった」と声を絞り出した。

チームでは今オフ初めての保留となった。(金額は推定)