ヤクルト中村悠平捕手(28)が15日、契約更改を保留した思いと自身の課題を口にした。13日の交渉の席上、球団は今季5400万円から増額での3年契約を提示したが保留。「チームは2位でも、個人的には悔しいシーズンだった。スタメン出場しても、9回まで出ることが少なかった。1試合通して出るには、どうするか。守備も攻撃もレベルアップに取り組みたい」と戒めを理由に挙げた。次回の交渉は年明けになる予定だが「なるべく早く決断したい」とした。

来季は、順調にいけば国内FA(フリーエージェント)権の取得が濃厚だ。3年契約の提示は主力と認められている裏返しで「熱い言葉をいただいた。ありがたい」。だが「単年で勝負したい気持ちもある」と明かしていた。123試合に出場し打率2割1分1厘の今季が納得いかず、甘えを排除した。

この日は、チームメート小川の地元である愛知・田原市内で行われた野球教室に参加。子どもたちとキャッチボールなどで交流し「来季、優勝を目指して頑張ります」と笑顔で宣言した。「チームとして、小川は柱。一緒に引っ張っていきたい」。契約で覚悟を示し“同級生バッテリー”でけん引する。【保坂恭子】(金額は推定)