ユーチューバーに負けない! 巨人岡本和真内野手(22)が19日、都内の球団事務所で契約更改。6800万円増の年俸8000万円でサインした。史上最年少での「3割30本100打点」が評価され、1200万円から昇給率567%は球団最高。全体でも史上6番目となった。子どもに人気の動画配信者を引き合いに出し、高収入でプロ野球を憧れの職業としていく。

子どもたちの憧れに1歩近づいた。岡本は球団の提示額に驚いた。「8000万円ちょうどです。こんなに変わるんだというか。一気に変わってビックリしました」と照れながらも、ハッキリ言った。今季の年俸1200万円から球団史上最高の昇給率となる567%増。史上最年少で「3割30本100打点」を達成し「(球団から)今年に関しては文句のつけようがないと言っていただきました」と最高の評価を受けた。

プロ野球選手のプライドがのぞいた。入団4年目でのジャンプアップ。17日に6億5000万円で契約更改した菅野が将来的に日本球界での10億円選手誕生を願ったと聞くと「ユーチューバーとかに子どもはなりたいというのは、金額を多少見てなりたいとなるわけじゃないですか」と切り出した。近年「憧れの職業ランキング」でプロ野球選手よりも上位に顔を出す新業種を意識した。「子どもたちから見て、お金をもらえるとなるのはユーチューバ-じゃないですか」と危機感をあらわにした。

心を奪う活躍を約束する。小中学生が胸を焦がす人気ユーチューバーを例に挙げ「ヒカキンさんとか、夢を与えていると思う。ジャンルは違いますけど、そういう心は一緒」と言った。日々の動画更新と、日々の試合は同じ。ファンの期待に、インパクトで応えられるか。だから来季の目標を「3割30本100打点が最低ライン。来年はそれ以上の40本、120打点」と高く設定。豪快な1発、試合を決める一打で主役を奪う。

子どもも大人も憧れる夢の年俸10億円へ「いやらしい意味でなく、そういうプレーヤーになったら胸を張れるかな」と思いをはせた。舞台は2555万人(18年セ・パ公式戦総入場者数)が訪れる球場。ヒカキンばりに「ブンブン」とバットを振り、ユーチューバーに負けないプロ野球選手の筆頭を目指す。【島根純】(金額は推定)

◆ユーチューバー 主に動画配信サイトYouTube上で制作した動画を継続的に公開する人物。主な収入源は動画再生で得られる広告収入。人気を得るとスポンサー契約など副収入もある。米国ではおもちゃのレビューで年収10億円以上を稼いだ少年もいる。