来季5年目を迎えるロッテ岩下大輝投手(22)が何勝積み重ねるかに期待だ。

15年オフにトミー・ジョン手術、昨年は腰椎椎間板ヘルニア手術と苦労が続いたが今季花開いた。7月末に1軍デビューすると8月1日に初ホールド。9月までに中継ぎ16試合に登板した。ファウルもカウントもとれる150キロの速球に、スライダー、フォークと切れ味鋭い変化球で存在感を示した。

井口監督はその投げっぷりの良さに注目。10月5日の楽天戦で先発に抜てきした。結果は6回無失点でプロ初勝利。チームの連敗を止めた右腕を「今季の中で何本かに入るいい投球。気持ちが入っていた。来年ローテで回ってほしい」と絶賛し、シーズン最終戦の先発も託した。

高3だった14年の夏。石川大会決勝(対小松大谷)で、9回裏に自身の2ランなどで8点差を大逆転した「ミラクル星稜」のエース。これまでは「あの星稜の-」で認識されることが多かった。「勝ち投手になるとか、勝ちパターンで投げるとか。そこを目指していきたい」。「ロッテの岩下」としてブレークする日も遠くないと感じている。【ロッテ担当 鎌田良美】