来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

立大・藤野は総合力で勝負する。大学2年から正捕手を任され、春季リーグ、全日本大学選手権では優勝に貢献した。打撃では通算6発のパンチ力と通算打率3割超えのミート力を兼ね備え、守備では二塁への送球1・8秒台の強肩が光る。大学日本代表では海野とレギュラー争いを繰り広げ「ライバル意識はあります。佐藤は足と打撃、海野は肩が強いですが、僕はトータルで勝負したいです」と話した。

◆藤野隼大(ふじの・はやた)1998年(平10)1月7日生まれ、埼玉県出身。小2で野球を始め、中学時代は上福岡シニアでプレー。川越東では3年春の関東大会で準優勝。立大では2年春からベンチ入りし、大学通算6本塁打。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。