日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、来季は優勝への使者になる。23日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で、年内の自主トレを打ち上げた。

プロ1年目を終え「新しく学んだことばかりで、どれも勉強になった。確実に来年につながることばかり」と確信した様子。手応えを胸に「しっかりレギュラーを取ってリーグ優勝、日本一に貢献したい。ファイターズの主力で、自分が優勝に導けるように頑張りたい」と来季は明確な目標へと向かう。

定位置奪取へ、試合数を積み重ねていく。今季出場した53試合を来季の最低ライン、「基礎数字」としていく。「そこが一番大切なので。やっている以上は、そこを目指していかないといけない」。高卒新人では初のデビュー戦から7試合連続安打を記録し、7本塁打は目標とする早実の大先輩、ソフトバンク王球団社長に並んだ。来季開幕に備え「やれるときは動いて、やれない時がオフ」と自宅に戻ってからも、精力的に体を動かしていく。

栗山監督とはシーズン終了後、膝をつき合わせて話をした。この日、栗山町でイベントに出演した指揮官からは「清宮幸太郎は来年、絶対打つと思っている。1年目は場所を与えていたけど、それは終わった。次は自分で(出場機会を)取っていかないといけない」とハッパを掛けられた。オフ期間に入ってから早実・和泉監督にはあいさつを済ませており、激動の1年は、この日で終わりを迎えた。飛躍が期待される来季は、自らの活躍でチームを上昇させる。【田中彩友美】