プロ野球、阪神タイガースの矢野燿大監督(50)が、カンテレのスポーツ番組「コヤぶるッ!SPORTS 大忘年会SP」(31日午後3時50分、関西ローカル)に出演し、恩師の野村克也氏からアドバイスと、ボヤキで金言を受けた。

番組概要が27日、発表された。

矢野監督は今季、阪神2軍監督として12年ぶり5度目のファーム日本一を達成。今秋、金本知憲前監督退陣を受けて、1軍監督に就いた。番組が、今年のスポーツ界を盛り上げたアスリートに贈る「ぶるッ!とアワード」の受賞者として、矢野監督を迎えた。

矢野監督は「普段からトレーニングの時間に、この番組をよく見ているんです」と上機嫌。番組MCの小籔千豊(45)や、アシスタントの本田望結(14)、スタジオ出演の金村義明やシャンプーハットと来シーズンのチームについてトークを繰り広げた。

その中で、捕手として、監督としても大先輩であり、恩師の野村克也氏から、チームを優勝に導くためのアドバイスとボヤキがメッセージとして送られた。

「阪神の監督なんて、やるんじゃなかった」と言いながらも、矢野阪神を冷静に分析する野村氏からの言葉を受けた矢野監督は収録後、「僕のことを心配してくださってましたし、野村監督に教えてもらったことで本当に勉強になった。2軍監督の時、(野村)監督から教えてもらったことを選手に伝えたりしてるんで」と感謝した。

「すごい方なんで緊張感もありましたけど『あ、心配してくれてる』っていうのが素直に伝わってきて、うれしかったというか、『頑張るぞ』っていう感じですね」と、来季への意気込みも増した様子だった。

小籔が考える来季の開幕スタメンを目の前で発表された場面では「本当にチーム内の競争が激しくなっている」とチーム状況をうれしそうに語った。

コメンテーターとしても鋭く切り込む小籔が、来シーズンの阪神に期待をこめて「矢野監督の悪口は1年に3回までにします」と宣言すると、矢野監督は「こういうことを言ってくれる小籔さんがすてきですね。遠慮なく言ってもらえた方がチームのためにも、僕のためにもなる。3回怒られるのがどんなのかなっていうのを、緊張もありますけど楽しみにしたいと思います」とこたえた。

収録を終えた小籔は「阪神ファンが気になる事はほとんど聞けたんじゃないかなと思いますし、現時点ではまだ決まってなさそうな事もいろいろ聞けた。本当に役得と言うか、得したなと思いました」。本田も「とにかく楽しい時間でしたし、幸せな空間でした。たくさん、いろんなことを聞けて、この場に居られる事が幸せだなと思いました」と感想を話していた。