キャンプのテーマは自主性! 阪神は8日、兵庫・西宮市のホテルで合同スタッフ会議を行い、春季キャンプの運営や1、2軍メンバーの振り分けなどを話し合った。

2時間を超えるロング会議を終えた矢野燿大監督(50)は、春季キャンプに向けて「オレのなかで自主性というのはほしいと思っている。選手自身の」と考えを明らかにした。

指揮官は高山、大山といった若手の名前を挙げた。「自分のやりたいことがあると思う。その思いをはっきりさせて、自分がどうしたいか。どうしたらレギュラーに近づけるか」。殻を破りそうで破れない選手が少なくない。厳しいプロの世界を生き抜くために自らの頭で考え、主体的に行動しろ! 矢野流のメッセージだった。

全体練習以外の早出や居残り練習では、選手の要望を聞き入れる考えだ。矢野監督は「本人が打ちたいと思っているのに特守ってなったら、気持ちの乗りが違う」と明かした。矢野監督は現時点で誰1人としてレギュラーを確約していない。自ら考えて動いたものが、厳しい競争に打ち勝てる。【桝井聡】