ヤクルトのドラフト1位清水昇投手(22=国学院大)が16日、新人合同自主トレが4度目となるブルペン入りを果たした。

8日のスタートから、2日に1回というハイペース。育成1位内山太嗣捕手(22=BC栃木)に最初は中腰で構えてもらい、途中からは今自主トレで初めて座らせ、計50球を投げ込んだ。練習後は「ボールが低めにいかなかったところが良くなかった」と反省したが、力のある真っすぐ、手元で鋭く変化するツーシームが次々とミットに吸い込まれ、カーブ、スライダー、カットボール、フォークと試合さながらに全球種を投げ込んだ。

同期ではドラフト5位坂本光士郎(24=新日鉄住金広畑)、同7位久保拓真(22=九州共立大)の両左腕が2度ブルペン入りしているが、高校から入団した選手たちはまだ本格的な投げ込みすら行っていない。それでも清水は「(調整具合については)任せてもらっているので、他の選手と一緒の段階を踏んでとは考えていません」と自分のペースを貫く考え。昨年12月から投げられるように肩をつくってきており、オーバーペースだとは思っていないからだ。

この日は、今年に入って初めて戸田に姿を見せたベテラン坂口のもとへ駆け寄り「国学院大出身の清水です。よろしくお願いします」と元気にあいさつする初々しさを見せた。だが練習に取り組む姿勢には新人らしからぬ落ち着きが漂っていた。【千葉修宏】