2年目を迎えたソフトバンク大竹耕太郎投手(23)が「呼吸法」を武器に、開幕ローテーション入りを目指す。26日、福岡・筑後市のファーム施設での練習に姿を見せた大竹は、スポーツバックに呼吸法の本をしのばせていた。

「呼吸法をしっかりやることで投球時の体幹もピシッと締まるんです。いろんな呼吸法のやり方を取り入れながら練習しています」。早大時代は左肩の凝りに悩まされていたが、呼吸法を取り入れると、ピタリと治ったという。育成入団ながら昨年7月に支配下登録されると、11試合に登板し3勝を挙げた。日本シリーズのマウンドも経験したが、納得できる数字ではない。「今考えると、客観的に自分を見つめられることができていれば、もっとやれたんじゃないかと思う」。自主トレでは先輩武田とともに、マウンド上に設置する踏み台などの器具を使ってフォーム固めに汗を流してきた。昨年暮れには退寮。福岡市内のマンションで1人暮らしも始めた。「今季はずっと1軍で投げられるように、さらにレベルを上げていきたい」。2年目のさらなる飛躍へ向け、若きサウスポーはしっかりと心技体を整えるつもりだ。

【佐竹英治】