【スコッツデール(米アリゾナ州)1月31日(日本時間2月1日)=木下大輔、田中彩友美】日本ハムの新外国人、ジョニー・バーベイト投手(26=タイガース)がキャンプ地で入団会見に臨んだ。

初めて日本ハムのユニホームに袖を通したバーベイトは、満面の笑みで言った。「とても興奮していてキャンプインが待ち切れないよ。チームの一員としてプレーできることを楽しみにしているし、貢献できるように頑張っていきたいね。去年はスプリットを中心に投げていて、自信があるよ」。得意球として挙げたスプリットは、ヤンキース田中将大投手(30)からアドバイスをもらったものだ。

ヤンキースでメジャーデビューした16年に同僚だったマー君と“スプリット談議”に花を咲かせた。「どういう持ち方とか、どういう投げ方をしたらうまくいくのかとか話したよ。いろんな人からアドバイスをもらったけど、やっぱり田中選手からのアドバイスがすごく明確で簡単。自分に合った投げ方だった」。助言を生かして、握りを微修正した。

人さし指を縫い目にかけ、開く中指との間隔を以前より少しだけ狭めた。「そうすると、コントロールしやすいということを教えてもらった」。精度が高まり、今ではウイニングショットに進化した。実は、自身のメジャー初勝利は田中の先発試合だった。同点の6回に2番手で登板し、チームが勝ち越して白星が舞い込んだ。北海道にもゆかりがあるマー君直伝の勝負球を携えて日本へ乗り込む。

新たなホームタウンとなる北海道での楽しみは「食べ物とビールだね。好きな食べ物はラーメンだよ」と笑顔。実は大のビール党。好きなビールの銘柄は「いっぱいあって選べないけど、サッポロビールを飲むのが楽しみだね」。メジャーでは優勝時などにシャンパンファイトが行われるが、日本ではビールかけが待つ。「そうなんだ! 知らなかったよ。優勝できたら、ぜひやりたいね」。先発、中継ぎの両面で期待される新助っ人は、マー君仕込みの宝刀で優勝に貢献し、全身で大好きなビールを浴びることを夢見た。