注目ルーキーの中日根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の奮闘を追いかけるキャンプ企画「根尾日記」が始まります。2軍の沖縄・読谷球場は初日から背番号7が動くと大勢の観客も動く、1軍顔負けの熱気でした。

   ◇   ◇   ◇

周囲のフィーバーぶりにも冷静沈着な根尾だが、背筋が少し伸びたシーンがあった。三塁ベンチ前にOBの山崎武司氏が登場すると、駆け足で出向いた。「根尾です」「俺も背番号7つけていたの知ってる?」「はい」「宇野さんだけじゃないんだぞ」「はい」。先輩にいじられ、笑みを浮かべて練習に戻った。

練習中は荒木2軍内野守備走塁コーチが常に横にいた。体を横向きにしてボールを取るクセなどを指摘され「基本動作の話をさせていただいた」と感謝。右も左も先輩ばかり。それでも疲労感はまるで見せず、笑顔で初日を終えた。

人気ぶりは前評判通り。球場近くの人気店「金月そば」が昨年に続いて球場内に出店したが、昨年と同じ40食を用意した沖縄そばが一瞬で完売。本店から追加して約2倍売れた。読谷の練習日では異例の観客400人、報道陣50人の視線を一身に浴びた。黄金ルーキーは「早く治さないといけないなと思いました」と期待の高さを改めて実感していた。