オリックス西村徳文監督(59)が3日、若手のアピール不足にカミナリだ。チームは金子、西、中島、小谷野らベテラン勢が抜け、レギュラーが固まっていない。

宮崎キャンプ2日間の若手の姿勢に物足りなさを感じ、練習前に選手へ苦言を呈したという。「活気がなさ過ぎる。若手がチャンスをつかみ取ろうとしているのが伝わってこない」と厳しい口調で怒りをにじませた。

指揮官はキャンプ序盤を自主トレの成果を披露する場と考える。「自主トレをやってきて、初日、2日目が勝負だと思う。まずは自分がどういうタイプの選手なのかってことを考えてもらって、『自分のセールスポイントはここだ!』ってところをもっとアピールしてもらわないと。自主トレをしっかりやってきたのであればもったいない」と語気を強めた。

新主将の福田も指揮官の思いを真摯(しんし)に受け止めた。練習前に指揮官に個別で呼び出され、指摘を受けた。「自分も含めてもっとアピールしていかないといけない。意識してやっていきたい」。その後、ロッカーで選手らに声をかけ、士気を高めたという。指揮官は「今日は違ったと思うけど、最初から自覚してやらないと遅い」と厳しい表情。キャンプ序盤に監督自ら「鬼」と化し、チームの活性化を促した。【古財稜明】