中日松坂大輔投手(38)の先行きが不透明になった。球団の発表によると12日午前、沖縄市内の病院で検査を受け「右肩の炎症」と診断された。

今後については「炎症が治まるまでしばらくの間、ノースロー調整を続ける予定」とした。11日には「ファンと接触した際に右腕を引かれ、右肩に違和感を覚えているため、しばらくの間ノースロー調整が続く」と発表されていた。

検査後は練習着姿で1軍の北谷球場に入り約3時間、別メニューで調整した。松坂と話をしたという与田剛監督(53)は「残念。本人が一番苦しいわけですから。本人は(ケガをしたことに)責任を感じている。責任と言っても今回のことに関しては、誰を責めるということも無い」と気持ちを推し量った。ノースローの期間については「違和感と医者の診断」次第とし、今後は「北谷がいいのか、それとも沖縄を離れた方がいいのか、いろんな選択肢になる」と、一時離脱の可能性も示唆した。

松坂が違和感を抱いたのは15年8月に手術した右肩。現役時代に利き腕の右肘手術を経験している与田監督は「僕の手術と彼の手術は違いますけど」と前置きしつつ「どうしても体が拒否反応というか恐怖感も出てくる。気持ちでは思っていなくても体が怖さを覚えてしまったり、思い通りに体が動かないことがある。そういったところもこれからまた、戦っていかなきゃいけない」と思いやった。

また、球団はこの日から球場の警備員を予定より1人増員の3人とし、松坂が負傷した現場通路を広げてファンとの距離を確保するなど対策を施した。