昨夏甲子園決勝の再現は、ほろ苦いものとなった。日本ハムのドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)が16日、沖縄・国頭で行われた1、2軍合同の紅白戦で、実戦デビューを果たした。

白組の先発として大田に1発を浴びるなど、1回を1安打1失点。それでも145キロの直球で鶴岡から空振り三振を奪い、課題と収穫を口にした。紅組で先発したドラフト5位柿木蓮投手(18=大阪桐蔭)は王柏融外野手(25=台湾・ラミゴ)を一ゴロに抑え、1回を3者凡退。こちらは上々の第1歩を踏み出した。

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人口約5000人の沖縄・国頭村が、吉田輝と柿木の対決に沸き上がった。球場では午前9時半に紅白戦前の全体練習が行われたが、午前10時の時点で早々と約500台の駐車場が埋まった。臨時駐車場として道の駅「ゆいゆい国頭」や漁協関係者の駐車場を提供するなど、対応に追われた。内野席が満員となり、外野席を開放。2200人の観衆が昨夏甲子園決勝の再現を見守った。詰めかけた報道陣も41社147人と大にぎわいだった。