プロ野球ヤクルトの「勝利の方程式」は、東北リレーだ! 岩手・九戸村出身の14年ドラフト2位風張蓮投手(25)と、秋田市出身の12年ドラフト1位石山泰稚投手(30)が勝ち試合を締める。

石山は「負けない男」を貫く。「抑えは一番最後なので、逆転されたら試合が終わってしまう。勝てるようにすることはもちろんですが、最低で同点はOKくらいの気持ちもある」。昨季はリーグ2位の35セーブを挙げ、自己最多71試合で3勝2敗。自己責任で負ける悔しさも知った。「究極は防御率0・00です」。昨季交流戦10戦登板で自責点0に抑えた仲間の信頼を、年間通じて得る決意だ。

昨年11月の日米野球で侍ジャパンに選出されたが、右膝痛で辞退した。回復が遅れ「1年間の体力をつけたかったが、走るメニューはまったく出来ませんでした」。

今冬は理想通りとはいかなかった。負担軽減のため屋内のバイクトレーニングで代用した。前に突っ込み癖のあるフォームも、コーチ陣の助言も受けながら修正徹底。「まっすぐが一番大事だとあらためて分かった1年。平均球速をもっと上げたい。生かすためにフォークやスライダーも変えてみたりもしています」。試行錯誤しながらも、16日の練習試合では1回3者凡退と上々発進。ツバメの守護神は、絶対に失敗はいたしません。