日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が、来年に迫った東京五輪への思いを口にした。19日、沖縄・国頭での練習後、初選出された侍ジャパンのメキシコ戦(3月9、10日、京セラドーム大阪)へ向け「日の丸を背負うということで、絶対に負けられないという思いがさらに強くなった」と意気込みを語り、「2020年の東京五輪に向けて、超えなければいけない先輩がたくさんいますけど、自分も負けないようにしたい」と大目標を見据えた。

今回は2試合の強化試合だが、自国開催の五輪へつながる大事なスタートラインと位置づける。「糧にしたいとかそういうのじゃなくて、勝負になる」。単なる経験として終わらせるつもりは毛頭ない。

日本代表のユニホームを着るのは、U-18W杯に2度出場した早実時代以来。トップチームでの出場は初めて。「素晴らしいメンバーに自分も選んでいただいてうれしいと思ってますし、選ばれたからには全力でプレーするだけです」。チームメートの近藤やオリックス吉田正をはじめ、同学年のヤクルト村上など、左の強打者たちも代表入りしている。持ち味の長打力で、存在感を示したい。

4番を担った17年のU-18W杯は、2本塁打を放ったものの、打率2割1分9厘に終わった。稲葉監督からも「(打撃の)内容を意識したい。外国人の動くボールにどうアジャストしていけるのか」と対応力を求められている。清宮は「(国際舞台は)経験してますけど、簡単に打てるものではないと思っている」と、気を引き締めた。【山崎純一】