近畿学生野球リーグ3部の神戸医療福祉大(兵庫県神崎郡)は21日、早大野球部前監督の高橋広氏(64)の新監督就任を発表した。

3月1日付で硬式野球部監督に就任予定で、同29日に開幕するリーグ戦から指揮をとる見込み。また、4月1日付で同大学の社会福祉学部健康スポーツコミュニケーション学科教授となり教壇にも立つ。高橋氏は「一からになるが、作っていくのは楽しい。結果も求められるが、人間を育てるのが原点だし、将来の指導者も育てていきたい」と抱負を語った。

同監督は鳴門工(現鳴門渦潮)監督時代に春4回、夏4回甲子園に導き、U18日本代表監督を経て15年に早大監督に就任。同年春、秋のリーグ戦を制し、全日本大学野球選手権でも優勝し、昨年末に任期満了で退任した。

神戸医療福祉大野球部は昨秋の3部リーグ戦で3位。近い将来の1部昇格や神宮大会出場も見すえて、高校、大学での指導者実績のある同氏に監督就任をオファー。同氏が高校時代に指導した選手が同大学に進学していた縁もあり、同氏も「野球部を強くしてほしい。人間も育ててほしい」という理念に賛同し、就任を受諾した。まだ野球部員ともほとんど顔合わせが出来ておらず、まずはチームやリーグの状況を把握することから始める。