ヤクルト宮本慎也ヘッドコーチ(48)は、2024年パリ五輪での野球落選を今後の野球界全体を考える契機にすべきと訴えた。「難しいんだろうなと予想はしていたが、残念です。WBCは野球の大会で、五輪は世界のスポーツの祭典。その中に野球が入らないのは悔しいし、残念」と話した。

04年アテネ五輪で主将を務め、銅メダルを獲得。08年北京大会にも出場した。「2回経験させてもらって、独特のプレッシャーがあった」と振り返る。五輪から外れることで露出が減り、さらに野球人口が減少することを懸念し「野球界で人を集める努力をしないといけない。野球人口が減るということは、レベルも下がるということ」と指摘。一部の国際大会で導入されている7回制についても、個人の意見と前置きした上で「いいんじゃないかと思う。戦略とかすべて変わるから、それもおもしろい」と持論を展開した。五輪での復活、さらに野球人口増へ「真摯(しんし)に受け止めて、本当に、本当に考える時にきている」と話した。【保坂恭子】