オリックスドラフト2位の頓宮裕真内野手(22=亜大)が本拠地でド派手なデビュー弾を放った。

今季オープン戦初戦で、本拠地京セラドーム大阪初陣でもあったヤクルト戦に「6番三塁」でスタメン出場。2点リードの8回2死二塁だ。2ボールからの3球目。ヤクルト久保の内角直球を捉え、5階席フェンスに直撃する特大の2ランをかました。「ちょっと詰まって上がりすぎたと思ったんですけど、入って良かった」と振り返った。

ルーキーながら持ち味のパンチ力を発揮し続けている。2日の楽天との練習試合ではバットを折りながら左中間へ放り込んだ。キャンプ中は実戦12試合の出場で29打数8安打10打点、本塁打も2発放ち、結果を残した。頓宮は「まだ自信はないです。インコースの攻められ方の対応が課題。いろいろ試しながらやっていきたい」と言うが、本拠初勝利を飾った西村監督は「最後に結果を出せるというのは切り替えもできるということ」と新人の対応力に目を細めた。

三塁守備でも好プレーで投手を援護した。3回先頭の塩見の強烈なライナーに飛びつき、三直に。こちらでも、頓宮は「最初に比べたらバウンドにも合わせ方にも慣れてきた部分はあるけど、まだまだです」と気を引き締めたが、西村監督は「守備でもいいプレーをみせた。守る方も上達している」と評価。大学時代まで捕手だったがプロ入り後に内野手にコンバート。春季キャンプでは守備練習を中心に汗を流したことが結果として表れた。パンチパーマのルーキーは攻守で存在感を示した。【古財稜明】