楽天島内宏明外野手が、驚異的な高打率をマークしている。

9日に倉敷で行われた西武とのオープン戦で2安打。4試合通算で11打数8安打とし、打率は7割2分7厘まで上昇した。絶好調かと思いきや「たまたまです」。むしろ状態に不満があるという。「1日1日、タイミングの取り方を変えたりもして、結果は出ているけど、しっくり来てないんです。力も入らないし、もっと内容のあるヒットを打ちたい」と求める理想は極めて高い。

1軍での実績も踏まえれば左翼の定位置に最も近い立場だが「まだレギュラーじゃない。自分としてはケガをしてもいいくらいの気持ち(で必死にやっている)。それくらい、しっかりアピールしていかないと、1年間レギュラーとして戦えないですから」。強烈な覚悟と危機感が、打席で一撃必殺の集中力を生む。

連日の「1番左翼」で連日のマルチ安打。ブラッシュや浅村が台湾遠征中だった宮崎での練習試合で4番に入ったことを引き合いに出しながら「居心地、いいですね」と笑う。平石監督も「足もあるし、オプションの1つとして(1番起用も)なくはない」と新たな可能性を感じ取った様子だった。【亀山泰宏】