楽天の19年開幕オーダーの骨格が固まった。ポイントとなっていた浅村の後ろを打つ4番に、オープン戦チームトップとなる打率3割5分9厘をマークした島内を起用する。

イメージは日本ハム時代の高橋信や小谷野、侍ジャパンの稲葉といった「つなぎの4番」。状況次第で送りバントをさせることも視野に入れる。昨季プロ初の4番を務めた4月のソフトバンク戦で走塁中に右脇腹を痛め、離脱した苦い記憶も残る本人は「開幕戦でヒットを打ったことがないので、打てるように」と腹をくくった。

新外国人ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)は打率3割5分、3本塁打、15打点と申し分ない数字を残したが、不振に苦しんだ時期もあった。当面は7番に置き、重圧を和らげたい考え。右足首の捻挫から復帰後初安打をマークした田中と復活を期す茂木で形成する1、2番を含め「9割方」の構想は描けた。残るピースは「9番右翼」。この日先制の2点適時打にスクイズも決めたオコエに対し、ドラフト1位の辰己涼介外野手(22=立命大)も打率3割3厘でオープン戦を終えた。平石監督は「うれしい悩み」と向き合いながら開幕に備える。【亀山泰宏】