開幕2戦で22イニングを戦ったが、白星が遠かった。オリックスの守護神増井浩俊投手が勝利目前につかまった。

9回2死満塁で中田に同点の2点タイムリーを浴びた。延長に入って勝ち越せず、5時間超えの死闘の末に12回引き分け。前夜の開幕戦も序盤のリードを守れず、サヨナラ負けを喫していた。西村監督は「勝てたゲームだっただけに、もったいなかった」と目線を落とした。

主砲の沈黙がチームの勢いを鈍らせる。4番吉田正が2戦で9打数ノーヒット。「1本出れば変わってくる。しっかりタイミングを合わせて自分のスイングができれば」と切り替えた。開幕カードは1敗1分けで3戦目を迎える。指揮官は「うちの4番ですから。信じてやるしかない。明日はやってくれると思う。明日1つ勝って大阪に帰りたい。明日ですね」と選手の奮起を期待し、球場を後にした。