巨人は、4番岡本和真内野手(22)が20打席ぶり安打となる先制適時打を放ったが、逆転で敗れた。

1回2死二塁から、4日阪神戦の3号ソロ以来となる先制の中前適時打。同点の6回は、150キロの内角直球を左中間にはじき返す一時勝ち越しの適時二塁打でガッツポーズを決めた。2打点の活躍だったが「負けたら意味がない。チームスポーツなので、中軸を打っている責任があると思う。次はチームが勝てるようにやっていきたい」と受け止めた。

試合開始時点で打率1割8分4厘。打撃練習ではバットを短く持ってティー打撃を繰り返した。原監督は復調の兆しを見せた4番を「力が抜けていい感じでしたね」と評価しながら「スコアリングポジションが遠かった。2点で終わったということ」と言った。

序盤から初対戦だった中日ロメロの最速155キロをマークした直球に押された。2回、4回は無死から走者を出したが併殺打。8回は無死から代打阿部が中前打で出塁したが、1番吉川尚が遊邪飛で走者を進められず、坂本勇の併殺打で3人で攻撃を終えた。指揮官は「(ロメロは)初めての対戦。いい教訓として次につなげればいいでしょう。なかなかあれだけのパワーピッチャーはいない。手ごわいけれど、1年間戦うわけですから」と対策の必要性を説いた。【前田祐輔】