うれしい人生初体験だ。3安打1失点で9回を投げきった亜大・内間拓馬投手(3年=宜野座)は「完投しようとは思ってませんでした。ミーティングでも、継投でということだったので。任された回を投げることだけ。その結果、最後までいけました。(完投は)人生初めてです。実感、湧きません」と控えめに喜んだ。

制球を重視したのがよかった。前回、駒大との今季初戦は先発で5回を投げ、3安打3失点。5四球を与えた。野球ノートに「四球を減らす」と記し、この日に臨んだ。球速よりも、緩急を使って打たせて取ることを意識。結果、無四球で課題をクリアした。

生田勉監督(52)からは「安心して投げさせられます。エースの自覚が出てますね」と褒められた。以前は体重が落ち、練習する体力が続かなかった。今は意識的に食事量を増やし、ベストの86キロ近くをキープしている。「少しはチームメートに頼られるかな」と照れ笑いを浮かべた。