今季3度目のサヨナラ負けの中、中日平田良介外野手が気を吐いた。初回はアドゥアの初球ストレートを強振。自身初の先頭打者初球本塁打を、バックスクリーンへ突き刺した。5回にも同点に追いつく3号ソロを左翼へ。打線がアドゥワを攻めあぐねる中で、プロ入り3度目の1試合2発を決めた。

「タイミングが合っていたので、体が反応した。調子が上がる兆しになるのかも。手首も回復に向かっている。ひどいときも超えている」。平田はチームを勝利に導けなかったこともあり、言葉を選びながら話した。12~14日の阪神3連戦(甲子園)を右手首痛で欠場したが、この日の2発で完全復活への手応えをつかんだ。

両リーグトップの打率を誇る打線が、6安打2点と沈黙。与田監督も「まあこういうこともある。なかなか捉えきれなかった」と、サバサバと敗戦の弁を口にして球場を後にした。