口元をギュッと結んだまま、巨人菅野智之投手(29)がマウンドから歩み降りた。自己ワーストタイとなる12安打を浴びて7失点。4回を投げ切れず、プロ入り後初めて2試合連続イニング途中で降板を告げられた。「結果としてこういう形になっているので、しっかり反省して、次はそういうことがないように」と言った。

今季初の中5日の先発で、悪夢の3者連続本塁打を浴びた。3回無死一塁から青木に先制2ランを許すと、山田哲、バレンティンと次々スタンドに運ばれた。3連続はもちろん、1試合3発を許すのも初。「細かい部分がどうかは分からないですけど、完璧にやられたので。狙われても、あそこまで打たれるとは思っていなかった」と受け止めた。さらに村上にも適時打を許し、この回5失点。5連続安打、1イニング6安打も自己ワーストになった。

昨季28試合で14本だった被本塁打は、今季は5試合でリーグワーストの8本塁打を献上。原監督は「プロの世界というのはこういうもの。やっぱり真ん中に集まっている感じはある」と指摘した。中継ぎ陣も粘れず、今季最多18安打を浴びて連勝は5でストップ。次回は中5日で令和初日の5月1日に先発予定の菅野は「今日に関しては向こうが上回ったということ」と雪辱を期した。【前田祐輔】